ルアーメーカー「バークレイ」のマーケティングを考える
みなさんこんにちは。
プランナーの昆です。
「バス釣りをしながら少し真面目にマーケティングについて考えてみた」シリーズの第3弾です。
早速本題です。
今回は、有名ルアーメーカー「バークレイ」のマーケティングについて、考えてみたいと思います。
アメリカで誕生したルアーブランド
「バークレイ」といえば、アメリカ・アイオア州発の老舗ルアーメーカーですが、
今年、初の日本企画による日本市場に向けた独自デザインによるハードベイト専門ブランド「DEX -デックス-」を立ち上げ、
クランクベイトの発売を皮切りに、現在はシャッド、バイブレーション、メタルバイブレーションの4アイテムがラインナップされています。
多くのフィッシングショップに各アイテムが並び、恐らく多くのアングラーが手にしているのではないでしょうか。
私もクランクベイトを購入し、現在クランクベイトの1軍として活躍してくれています。
「DEX -デックス-」サイトはこちら
日本企画による日本市場向けのブランド
今回、最も疑問として感じたのは、日本企画による日本市場向けに向けたブランド立ち上げが、
「なぜ、今なのか」ということです。
まず、「DEX -デックス-」を取り扱う「バークレイ」について簡単に紹介させて頂きます。
ルアーメーカー「バークレイ」は、日本の「ピュア・フィッシング・ジャパン株式会社」が輸入及び販売をしています。
「バークレイ」の他にも海水・淡水用のリールを取り扱うブランド「Abu Garcia」やライン、各種アパレルなど、
釣りに関わるアイテムを総合的に取り扱っています。
公式に発表はされていませんが、恐らく本場・アメリカで開発されたアイテムと国内企画のアイテムと両方が存在していると思われます。
多くの有名プロアングラーのスポンサードもしており、
中でも国内トップカテゴリーに位置するトーナメント「JB TOP50」の2015年・年間チャンピオン、
国内最古の歴史を誇るトーナメント「Basser ALLSTAR CLASSIC」の2014・2015を連覇した、
名実ともに国内最強バスプロの呼び声高い青木大介プロは多くのアングラーに影響を与えていると思われます。
「DEX -デックス-」発売のマーケティング
本題に戻りますが、このタイミングで「DEX -デックス-」を発売した理由の一つに、
「純粋想起」と「助成想起」の考えがあるのではないでしょうか。
これはマーケティングによる「商品力」の考え方で、
簡単に説明すると、業界のライバル達の中で、どの程度認知をされているのかを表します。
例えばビールで考えると、
【助成想起】
「アサヒ・キリン・サッポロ・サントリーのビールメーカーを知っていますか?」
【純粋想起】
「知っているビールメーカーを挙げてください」
の違いとなります。
この質問で「認知度」「購入経験」「購入意向」を計り、これが「商品力」とイコールになります。
多くの場合、【純粋想起】の回答数の順番は、シェアの順位に比例しますので、
どれだけ商品力を有しているか、非常に大切なリサーチであるといえます。
実際のところピュア・フィッシング・ジャパン社がいつ、どのタイミングでの「DEX -デックス-」の市場投下を考えたのかは分かりませんが、
各ブランドの認知成功に加え、先の青木大介プロの大活躍は、最高のタイミングではないでしょうか。
普通はシェアを上げて認知を広めるか、認知を広めてからシェアを広めるかの2通りがありますが、
今回はまさに後者の成功例だと思います。
今回のテーマのポイント
1,アメリカのメーカーが日本企画による日本市場向けのアイテムを発売
2,関連する多くの有名ブランドを既に展開済み
3,スポンサードする青木大介プロの大活躍
「DEX -デックス-」シリーズのクランクベイトを始め、野尻湖の最終兵器「マイクロクローラー」やキムケンプロデュース「チガークロー」は私も愛用しており、
前回「大好きなコータローが新規ブランドで成功するためのマーケティング」でご紹介した川村光大郎プロが契約しているブランド「O.S.P.」から少し浮気中であります!
私と同い年の青木大介プロには非常に多くの刺激を頂き、これからもバスフィッシング界を牽引して欲しいと思います。