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お知らせ

大好きなコータローが新規ブランドで成功するためのマーケティング

バス釣りをしながら少し真面目にマーケティングについて考えてみた #2
みなさんこんにちは。
先日、記念すべき30回目のBasser Allster Classicが開催され、北 大祐プロの優勝で幕を閉じました。
今期のJB TOP50も制した北プロは国内ビッグトーナメント2冠を達成し、来シーズンの活躍も期待されます。
同年代である北プロの活躍は、私にとっても非常に勇気づけられます。
私はというと、10月に今シーズン2回目の霞ヶ浦に挑み、見事撃沈しました。
朝から夕暮れまで様々なルアーを試したので、後悔はないのですが、
今回の釣行をこれまでと少し異なるルアーローテーションを行い、
大好きなルアーブランド「O.S.P」以外のルアーを比較的多用しました。
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その理由は、今年夏に発表された「霞のプリンス」ことO.S.Pプロスタッフ・川村光大郎(こうたろう)プロの独立にあります。
もちろんO.S.Pが嫌いになった訳ではなく、他メーカーのルアーを使うことで、
よりO.S.Pルアーの良さが分かるのではないかと考えたからです。
プロスタッフとは、簡単に言うとメーカーからスポンサードされたバスプロのことです。
スポンサードされたバスプロは、テレビ・雑誌等のメディア出演の際、
メーカーから供給されるルアーを使用してバスを釣る必要があります。
川村プロで言うと、主にO.S.PやDAIWAがそれにあたります。
我々ユーザーは好きなプロのこうした実釣シーンを見て、同じルアーを購入しようと思う訳です。
ルアーといっても1個数千円するルアーもざらにあり、
それを糸に結んで投げるのですからロストのことを考えると簡単には手を出せません。
ましてやO.S.Pのルアーは比較的高価なルアーが多くラインナップされているので、
よっぽどの信頼や期待がないと売ることは難しいと考えられます。
ただ、国内トップクラスの人気を誇る川村プロがO.S.Pのルアーでビッグバスを釣り、
また自身がルアー開発に携わることで、川村ファンを中心に多くのアングラーが購入へと至ります。
前置きが長くなりましたが、
今回は、「川村光大郎が新規ブランドで成功するためのマーケティング」を勝手に考えてみます。
川村プロは新ブランドでハードルアー、ソフトルアーを中心としたアイテム展開を行うと発表をしましたが、
現在、とにかく多くの釣れるルアーが店頭に並び、まさに群雄割拠の状況です。
川村プロ自身もO.S.P所属時代に代表作「ドライブクローラー」、「ドライブクロー」などの開発に携わり、
それこそ新ブランドの最大のライバルとなるのではないでしょうか。
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いくら川村プロが人気プロだとしても、そこはイチ新ブランド。
資金力においてはビッグメーカーにはかないません。
それは、流通量において、ビッグメーカーのルアーはどの釣具店に行っても置いてあるけど、
川村ブランド(仮)の製品はあまり置いていない、という状況が想定されるからです。
マーケティングの世界では、同じ業界に属する企業を下記のように分類します。
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・リーダー企業:文字通り業界のトップシェアを誇り、自社製品だけではなく、業界の規模を拡大することでも
恩恵を受けることができます。
・チャレンジャー企業:リーダー企業の比較的手薄な分野に注力してシェアを奪います。
・ニッチャー企業:業界の中でもニッチなセグメントに資源を集中投下し、専門性を高めます。
・フォロワー企業:リーダー企業やチャレンジャー企業を模倣し、より合理的で低価格なアイテムを開発して
勝負します。
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川村プロは、どの立ち位置を狙うのでしょうか。
恵まれていたであろうポジションを捨ててまで独立をするので、
将来的なビジョンとしてリーダーを目指している可能性は多いにありますが、
現実的には立ち上げ当初はチャレンジャーもしくはニッチャーに位置するのではないかと思います。
仮説としてチャレンジャーもしくはニッチャーを目指すとした場合、
どのジャンルのルアーをとっても強力なライバルが立ちはだかります。
一口にルアーといっても、主に樹脂でできているハードルアーと呼ばれるジャンルだけでも
バイブレーション、クランクベイト、ミノー、シャッド等、用途によって非常に多種のルアーが存在します。
ひと昔前のバス釣りブームを経て消えていったブランドも数多くあると思いますが、
その分生き残ったブランドには、必ず激釣れの「ジャンルを代表するルアー」という武器があります。
川村プロはまずどのジャンルのルアーを市場に投下するのでしょうか。
世代を超えて信頼を勝ち取り、愛されているルアーの牙城を崩すのは間違いなく至難の業です。
ただ、ここで注目するべきは、他でもない川村プロ自身の存在・影響力です。
川村プロが編み出した釣れすぎテクニックをメディアで紹介すると、
一般アングラー(=釣り人)が真似をしてたくさん釣るため、
川村プロのホームである関東はあまり釣れなくなった、とさえ言われています。
多少楽観的にみると、そんな川村プロが開発するルアーは、
店頭に置かれさえすれば完売、というシナリオも十分にありえると思います。
※先述の通り、ブランド立ち上げ当初は生産体制が完全ではなく、流通量自体が少ないと思いますが。
あとは勝負を分けるポイントして、
ブランド名や製品に、かっこよくてセンスがあるネーミングができるかどうか、だと思います。
あくまで個人の主観になりますが、
有名で釣れることは知っているけど、なんとなくダサいから手を出さないルアーは結構あります。
とことんこだわりを詰め込み、妥協はしないと公言している川村プロ開発のルアーが高価格帯に属することは容易に予想できますが、
高価格なルアーこそ釣れるだけでは勝ち残れないと思います。
購入者の中にはルアーを購入することで所有欲を満たしたいと思うユーザーもいるからです。
バスフィッシングには「釣り」と「スポーツ」の2つの側面があります。
だからこそ「釣りたい」は大前提として、
「楽しく」「個性的に」「かっこよく」という多くのニーズがあるのだと思います。
どちらをターゲットとしてブランド展開をするのかは、戦略上、非常に重要な分岐点になるのではないでしょうか。
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広告プランナー目線から見ると、
現時点でブランドサイトをはじめ、facebookやtwitter等のオウンドメディアを一切持たない川村プロが、
どのようにプロモーションを展開していくのかが楽しみで仕方ありません。
今回のテーマ「川村光大郎プロが新規ブランドで成功するためのマーケティング」のポイントは、
1,かっこいいネーミング
2,ルアー業界でどの位置に属するか、どのジャンルのルアーを市場投下するか
3,メディア展開(webサイト、SNS 等)
と考えます。
何を隠そう川村プロは、私がバスフィッシングを始めるきっかけとなった大好きなアングラーです。
釣りが上手くて、ファンを大切にし、
なによりも釣ったバスをリリースする際に「ありがとう」のひと言を忘れないコータローの成功を心から願います。
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