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フィッシングブランド「BOTTOMUP」のwebサイト追加検証

バス釣りをしながら少し真面目にマーケティングについて考えてみた #7

みなさんこんにちは。プランナーの昆です。
バスフィッシングのシーズン真っ盛り、SNS等で羨ましい釣果を眺めています。
私は最近、スモールマウスバスが多いフィールドに行くことが多いのですが、
相変わらずのノーフィッシュ記録を更新しています。
スモールマウスバス狙いであることと河川フィールドであるため、
使用ルアーやアプローチ方法が普段と全く異なり、新鮮な気持ちで臨んでいます。
今回は、以前2回にわたり紹介をさせて頂いた、
川村光大郎プロが代表を務めるフィッシングブランド「BOTTOMUP」のwebサイトのその後を勝手に追ってみたいと思います。

新アイテム登場


発売前から期待の大きかったBOTTOMUPの第1弾ルアー、BREAVORですが、
ネット上で非常に多くの釣果報告を目にします。
公式サイトを見ても、プロスタッフの皆さんによるルアーの使い方とともに釣果を見ることができます。
ブランドとしての立ち上げてから間もないこともあり地方への流通分は十分に確保できていない可能性もありますが、
SNSを中心とした情報発信により、「本当に釣れるんだ」と感じることのできる、実績の裏付けとなっていると思います。
某雑誌の釣れるルアーランキングでも堂々の第1位を獲得しており、
川村プロのこだわりが証明されているのではないでしょうか。
そんなBREAVORに続くルアーの発売が注目されている中、
先日新たなアイテムの発売が発表されました。
公式サイト等で、全く異なるジャンルの「スピナーベイト」というルアーの開発情報がありましたが、
先に同じBREAVORのダウンサイジング版が8月上旬より店頭に並ぶようです。
完全に個人的な意見であることと、多分に未熟な私の腕を考慮すると、
普段の釣りにオリジナルの5.7inchは少し大きいなとは感じていました。
そこに登場した5,0inch。
「BREAVORフィネスアップ!!」のコピー通り、この2サイズ展開によりさらに活躍の場が広がること間違いなしです。
公式サイトでも紹介していますが、ただ小さくしただけではなく、
快適な使用感や魅力的なアクションを追求した結果の専用設計であるあたりは川村プロの妥協なきこだわりを感じることができます。

もしもスピナーベイトを先に発売していたら・・・


 
先述の通り、確かに全く異なるジャンルである「スピナーベイト」の開発情報はありました。
なぜスピナーベイトの前に、あえて発売済みのBREAVORのサイズ展開を行ったのか。
実際のところを知るよしもないので、全くの不毛な議論となりますが、
「スピナーベイトもBREAVOR5,0も完成しているが、あえて先にBREAVOR5,0を市場投入した」と仮説を立てて、
マーケティングの見地から考えてみたいと思います。

顧客のニーズを捉えて商品を市場投下する「マーケットイン」の考え

「マーケットイン」とは、一般的に市場や購買者の立場で発想し、ニーズがある商品を市場に投入する考えで、
対になる「プロダクトアウト」とは提供者側の立場で発想し、商品を市場に投下する考えとなります。
これもあくまで一般論ですが、使用するルアーの大きさは基本的にフィールドの広さに比例するといわれます。
もちろん例外もありますし、使用するルアーはアングラー(釣り人)の自由なので小さいフィールドであえて大きなルアーを
使用することでブラックバスに威嚇バイトをさせることもあります。
ただ、現在市場に置かれている同系統のルアーをみると、5.7inchは比較的大きい部類に入ると思いますので、
私のような弱気アングラーは使うことを躊躇してしまうことがありました。
もし同じような悩みをお持ちの方いたのならば、ダウンサイジング版が欲しいといった意見が多かった可能性があります。
話は少し逸れますが、もし5,0inchが先に発売していたら、私は5,7inchが発売されても手にしなかったかもしれません。
そこは現在、BREAVORが属するいわゆる「ストレートワーム」の大型化が流行っているので、
5,7inchが最適であると判断した川村プロのメッセージが隠されているのだと思います。
「フィネス」とは、よりブラックバスに違和感を与えないと解釈され、
それは単純にサイズを小さくすることが最も分かりやすい方法であるため、現在のストレートワーム釣りにおける、
一番オールラウンドな大きさ(5,7inch)でBRAVORの実力を知り、フィネスアップした5,0inchでさらに幅広く楽しんでね、
というBOTTOMUPの戦略なのでしょうか。
ぜひ私も5,7inchを使い、新たな境地を見てみたいと強く感じます。
最後に、「プロダクトアウト」に関しては販売者側の押し付けのような悪いイメージがありますが、
今では「積極的な提案」であると捉えられることもあります。
まさしくスピナーベイトの釣果を「ボトムアップ」する新たなスピナーベイトの提案を待ちたいと思います。

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