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【ルアーブランディング】ボトムアップ・ビーブル 1

バス釣りをしながら少し真面目にマーケティングについて考えてみた #15
みなさんこんにちは。プランナーの昆です。
梅雨入り宣言があり、シーズンも大きく進行しそうですね。
多くのアングラーが敬遠する雨の日こそチャンスととらえて釣行したいと思います。
そんな雨の中でもしっかりとアピールするルアーといえばスピナーベイトです。
そして、大人気ブランド「ボトムアップ」より待望のスピナーベイト「ビーブル」がとうとうリリースされました!

今回から2回にわたり、このビーブルを取り上げてみたいと思います。

群雄割拠のスピナーベイト

このスピナーベイト、各社が力を入れている人気ジャンルです。
それは、この「スピナーベイト」というワイヤーベイトがバスフィッシングを象徴するルアーの一つだからだといえます。
バスフィッシングはいわゆる「ルアーフィッシング」です。「ルアー=疑似餌」を使ってブラックバスを対象魚とするスポーツですが、代表的なルアーとしてミノー、クランクベイトといったハードルアーからストレートワーム、クローワームのようなソフトルアーまで非常に多くの種類のルアーが存在します。ここで挙げたルアーに共通しているのは、「餌に似ている」ということです。そもそも「疑似餌」の言葉通り、バスフィッシングはブラックバスが補食している小魚や虫を模したルアーを使用する釣りです。
ただ、スピナーベイトは小魚でもなく、虫でもない形状をしています。ワイヤー、ラバースカート、ブレードで構成されており、正直ブラックバスがこれをなんだと思ってアタックしてくるのか分かりません。
でも釣れるんです。だから惹かれるんです。
当然釣れることが一番の理由だと思いますが、バスフィッシングならではのルアーだから、ということも多くのアングラーを魅了するのだと思います。
かくいう私も最も好きなルアーのひとつであり、釣行時には必ずボックスに10種類近くを準備します。

各社が投入するスピナーベイト

ここでバスフィッシング業界を代表する(私が所有している)ルアーメーカーが市場に投入しているスピナーベイトをアクションの特徴とイメージと共にご紹介します。
イメージについてはあくまで私が抱いている個人的なものとなりますので、メーカーが狙うイメージと異なる場合があります(このギャップを埋めることがブランディングです)。
【ノリーズ】クリスタルS
アクション:強いフラッシング、豊富な種類(シリーズ化)、田辺哲男
イメージ :ザ・スタンダード、ジャンルのリーダー
【O.S.P】ハイピッチャー
アクション:コンパクト、素早いレスポンス、リーズナブル
イメージ :日本のフィールドにアジャスト、どのお店にも売っている
【レイドジャパン】レベルスピン
アクション:水平姿勢、スカートへのこだわり、高価
イメージ :岸釣り仕様、高級
【ダイワ】スティーズスピナーベイト
アクション:適度な引き感、優れたバランス
イメージ :万能型、スタンダード
【エバーグリーン】Dゾーン
アクション:強振動、細いアーム、トーナメント仕様
イメージ :超本気の時に登場、諸刃の剣
【ガンクラフト】キラーズベイト
アクション:プラスワンブレード、プラスワンアーム
イメージ :かっこいい、変化球、異端
【ディスタイル】D-SPIKER
アクション:極薄ブレード、可動式アッパーアーム
イメージ :フィネス、青木大介、バランス型
以上となります。
個人的に大好きなルアーなので、書いている内に楽しくなってきました。
こうしてみると、ルアーのイメージとブランドのイメージは遠からず、という印象です。
また、各スピナーベイトのイメージを大きく分類すると、
・アクション
・ブランドそのもの
・プロスタッフ(代表)
の3つに分かれるようです。
ブランディングとは、ブランド(お店、会社、商品、事業 etc)のユーザー(顧客)に対する約束である、と表現されることがあります。
これは、ブランドがユーザーに抱いてもらいたいイメージと実際にユーザーが感じるイメージを同じにすることです。
各メーカーのスタッフさんがスピナーベイトを開発・市場投入をする時は、釣れるだけではなく、ユーザーに魅力的に映る特徴からネーミング、パッケージングまで、こちらの想像をはるかに超える苦労を経ていることは想像に難くないでしょう。
ただ、それでも現時点で売れていない(認知度が低い)商品が存在することも事実です。
厳しい競争を生き残って私の手元で活躍してくれるスピナーベイトたちを大切に扱いたいと思います。
次回は、今回のライバルたちのマーケティングを踏まえ、ビーブルがどのようなブランディングのもとに開発されたのかを勝手に掘り下げてみたいと思います。

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